初期の両手の練習

2017/01/06

　片手ずつの練習から　初めて　両手でピアノを弾くのは　とても　素敵な気分だと思います。　難しそうだけど　できたら　偉くなったような気分！

　その両手の最初の練習曲でよく出てくるのが　左はずっーと同じ音で　右はメロディというパターンです。　右のメロディを弾きながら　左が時々同じ音を入れていくように作られています。
　左に音の動きがなく　ただ　リズムに合わせて右手に添える形なので　とても　合理的な練習と思っていました。
　ところが　　この方法は　大きな　落とし穴があるのです！
左の音は　同じ音なので　ピアノの場合は一度鍵盤を離さないと　もう一度同音を弾くことができません。　その事を考えずにいると　予想外の事態が起きてしまいます。　
　どういうことかというと　左の同音を弾くために　一旦鍵盤から手を離すとき　右手も同時に離れてしまうのです。　だから　せっかくの右のメロディは　途切れ途切れになり　きれいな流れになりません。
　これをきちんと流れるようにするには　左の音を弾くたび　右は離さず　左だけを離すよう　その都度　言ってなければなりません。　とても大変です。　同音なので　たやすくできると思いきや　それよりもっと努力が必要な事態になってしまうのです。
　初歩の生徒が小学生以上の時は　大変でしたが　頑張って来ました。　でも　生徒が３才ぐらいだと　かえって大変なことを訓練しなければなりません。
　そこで　はじめての両手場合　左の音も同音はやめて　２音を交互に弾く形にしました。　これなら　左の音を一回離す必要がなく　従って　右手も滑らかに音をつないで弾くことが楽にできます。
　いろいろ　レッスンで経験します。　ひとつ問題にぶつかるたび　解決を探っていくのは　大変ですが　解決策を見つけた時は　またひとつメソードを身に付けられた満足感があって　嬉しい限りです。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
湯川ピアノ教室
http://www.yukawa-pianoclass.com/
住所：神奈川県横浜市磯子区中原1-4-15-306
TEL：070-5013-6130
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

近況